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植物油にも、種類と選び方がある——精製と未精製の違い
アロマトリートメントに使われる植物油には、植物による違いだけでなく、精製タイプと未精製タイプの違いもあります。どちらが優れていると決めつけず、色や香り、肌との相性を楽しみながら選ぶための基本を紹介します。
こんにちは、由山です。
アロマテラピーというと、ラベンダーやオレンジなどの「香り」を思い浮かべる方が多いと思います。
けれども、精油を肌へ使うときには、もう一つ欠かせないものがあります。それが植物油です。
植物油について学ぶ授業をすると、植物油にさまざまな種類があることを初めて知った、という生徒さんが少なくありません。
スイートアーモンド油、アボカド油、アルガン油、ホホバ油、シアバターなど、名前を聞いたことのあるものもあるでしょう。
原料となる植物が変われば、油の色や香り、手触り、肌に塗ったときの感触も変わります。
植物そのものの違いを感じながら選べることは、植物油の楽しさの一つです。
同じ植物の油にも違いがある
植物油の違いは、原料となる植物だけではありません。
同じ植物から採れた油でも、「精製タイプ」と「未精製タイプ」に分かれていることがあります。
これは、違う植物から採れたという意味ではなく、油を搾ったあとの加工の違いです。
未精製タイプは、「バージン」などと表示されることもあります。植物がもつ色や香り、微量成分が比較的残りやすく、その植物らしさを感じられるものが多くあります。
一方、精製タイプは、不純物などを取り除く工程を経たものです。未精製タイプと比べて色や香りが控えめになり、使用感も軽く感じられることがあります。
同じ植物油を比べても、精製されているかどうかで色や香り、肌につけたときの印象が変わることがあります。その違いを実際に感じられるのも、植物油の面白いところです。
未精製と精製、どちらがよいの?
「未精製のほうが自然だから、肌にもやさしいのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、未精製だから必ず肌にやさしい、精製されているから品質が低い、ということではありません。
未精製油には植物らしい成分が残る一方、その豊富な成分がすべての人の肌に合うとは限りません。植物由来のものでも、体質や肌の状態によって刺激やアレルギー反応が起こる可能性はあります。
精製によって色や香りだけでなく、不要な物質や残留するタンパク質などが少なくなる場合があります。そのため、香りに影響を与えにくい油を使いたいときや、肌への刺激をできるだけ避けたいときには、精製タイプが選ばれることもあります。
ただし、精製方法や仕上がりは製品によって異なります。
大切なのは、どちらかを一律に「よいもの」「悪いもの」と決めるのではなく、特徴を知って選ぶことです。
使う目的と、自分の肌に合わせて選ぶ
植物油を選ぶときは、原料となる植物、精製の有無、色や香り、使用感などを確かめてみてください。
ところで、植物油には、精製タイプと未精製タイプのほかに、「食用」と「化粧用」という違いもあります。
スーパーなどで販売されている食用の油を、そのまま肌へ使えばよいというわけではありません。肌に使う場合は、化粧用として販売されているものを選び、商品の表示や注意事項を確認してください。
この食用と化粧用の違いも、授業でお話しすると驚かれることが多いところです。少し話が広がるので、詳しくはまた別の機会にお話ししますね。
初めて使う油は少量から試し、赤みやかゆみなどの異常を感じたら使用を中止してください。
植物油には、それぞれに異なる個性があります。同じ植物の油でも、精製タイプと未精製タイプを比べると、また違った表情が見えてきます。
「自然だから」「未精製だから」という言葉だけで優劣を決めず、自分の肌や使う目的に合うものを探す。
香りを選ぶときと同じように、その違いを感じながら選ぶことも、植物を使ったケアの楽しさなのだと思います。