「良薬は口に苦し」は、アロマにも当てはまる?

「苦手な香りでも、我慢して使うほうがよく効く」と思っていませんか。香りの成分による働きと、心地よく感じることの関係から、アロマの選び方を考えます。

こんにちは、由山です。

「良薬は口に苦し」ということわざがあります。

よい薬は苦くて飲みにくいものだから、忠告も聞きづらいものほど役に立つ、という意味で使われる言葉です。

では、そんな薬のもとと同じ、薬用植物から作られるアロマでも、「臭いと感じる香りでも、我慢して使った方がよい」のでしょうか。

結論から言うと、私はそうは考えていません。

苦手な香りほど、よく効くわけではない

アロマテラピーで用いる精油の中には、薬用植物から得られるものもあり、それぞれに含まれる成分には特有の性質があります。

ただし、香りの好き嫌いと、成分による働きは分けて考える必要があります。

「良薬は口に苦し」という言葉のように、苦手な香りのものほどよく効く、よく働くとは言い切れません。

反対に、苦手な香りだから何も働かないとも言い切れないのです。

けれども、アロマは香りを感じながら使うものです。

「心地よい」も「苦手」も、体が受け取っている情報

私たちは香りを嗅ぐと、ごく自然に「好き」「苦手」「落ち着く」「刺激が強い」といった反応をします。

同じ香りでも、心地よく感じる人もいれば、苦手に感じる人もいます。また、同じ人でも、その日の心身の状態によって感じ方が変わることがあります。

香りをどう感じたかということも、精油の成分とは別の、今の自分から返ってきた反応の一つです。

つまり、「好きなら必ず結果が出る」「嫌いなら何も起こらない」と、どちらか一方に決めつけることはできません。

香りの成分による働きと、その香りをどう感じるか。その両方が関係していると考えるほうが自然です。

苦手な香りを我慢して使わなくてもいい

たとえば、リラックスしたいからラベンダーを選んだものの、嗅いでみたら「臭い」「苦手」と感じたとします。

それでも「ラベンダーはリラックスによいと聞いたから」と、我慢して使い続ける必要があるでしょうか。

リラックスを目的にしているのに、香りを嗅ぐたびに嫌な気持ちになっているなら、少し順番が逆転しています。

アロマには、同じ目的に使える可能性を持つ香りが一つしかないわけではありません。

ラベンダーが合わないなら、そのときの自分が心地よく感じられる別の香りを探す。あるいは濃度を薄くしたり、ほかの精油とブレンドしたりする。

成分による働きを考えながら、心地よく使える香りを選ぶこともできるのです。

心地よさも、選ぶための大切な手がかり

もちろん、好きな香りを選べば、必ず期待した結果が得られるわけではありません。

精油の種類、濃度、使い方、その日の心身の状態によっても、感じ方や反応は変わります。

それでも、自分が「心地よい」「今日は少し苦手」と感じたことは、無視しなくてよい大切な情報です。

アロマでは、「良薬は口に苦し」と考えて、苦手な香りを我慢することだけが正解ではありません。

目的に合うことと、心地よく使えること。

その両方を満たす香りとの相性を探せるところも、アロマテラピーのよさだと私は思っています。

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